ウナギの蒲焼を細かく刻み、飯を混ぜ合わせる。
蒲焼は関西風の作り方で蒸さずにそのまま焼き上げられるため、よく焦げた皮は香ばしく脂がのっている。店によっては、鰻の身の下に錦糸玉子を敷き詰めるなどの工夫も見られる。
提供方法小ぶりなおひつに入れた飯に乗せて出される。の中頃、ウナギの蒲焼の出前が多く、大勢で取り分けられるように細かく切って出したのが始まりで、さらに、運ぶ際に食器が割れないようにおひつを用いてご飯にウナギをまぶして出した。ひつまぶしがおひつに入っているのは当初、他の鰻専門店と同じように1人前ずつ瀬戸物のお椀に盛られていたが、配達した後に回収した店の若い衆が御椀を割ることが頻繁にあったため、多少乱暴に扱っても割れず、かつ複数人分をいっぺんに用意できる容器にするためであったとされている。ウナギが刻まれているのは御櫃から取り分ける際に鰻の量を均等に分けて盛り付けるようにすることが目的であったとも、戦後の食糧難の時期にウナギの有効活用を図ったためであったともされる。
ご飯の上に刻んだ鰻が載ったまま出されるので、これをしゃもじで"十"の形に切分ける。その後、以下の3種類の食べ方を順番に行う。