牧 村 家 住 宅 |
〜概要〜
大野町西方にあるこの古民家は、1701年(元禄14年)に建てられたものです。
約300年以上もたっているということになります。
この牧村家住宅は、昭和52年に、国指定重要文化財として認められた茅葺屋根の民家で、
敷地内にある表門と、家宝である甲冑が、大野町指定重要文化財となっています。
この屋敷が文化財に指定されたことで、昭和56年に解体調査が行われ
構造手法や部材の仕上げ方で、18世紀初頭の建築物だと推定されました。
その翌年に、調査の結果をもとにして復元されました。
〜一部紹介〜
【土間】
牧村家の屋敷(昔の家屋はほとんどかもしれませんが)の土間は、
敷地の約半分の土地を占めていて、とても広々としています。
昔はこの土間で農作業を行っていたので、このような広い造りになっています。
また、土間は炊事場と作業場として利用されていました。
これは炊事場の竈(かまど)です。
土間は燃えやすいものをあまり置かなかったり、床が土なので腐る心配がないということから
炊事場は土間にあることが多かったようです。
【構造】
この牧村家住宅の特色として、「鳥居建形式」というものがあります。
鳥居建形式の建物は現在ではほとんど見当たらないほど希少なようです。
この鳥居建構造は、牧村家住宅内では次の3つの場所で見ることができます。
土間の南の入り口 ![]() |
土間と床上部の境の梁間 ![]() |
台所北面 ![]() |
今回は実際に牧村家住宅に出向いてきました。
この主さんは、隣に新しく家を作られて住んでいらっしゃいます。
私が訪れたときは、ちょうど庭を掃除していらっしゃって、とても親切な方でした。
皆さんも訪れたときは、主さんがいらっしゃったら挨拶してから見学させてもらいましょう。
「鳥居建形式」の3つもぜひ探してみてください。
【牧村家住宅へのアクセス】 大野バスセンターより徒歩15分 岐阜県揖斐郡大野町西方587-1 п@0585-32-0252 |