大 野 の 柿 に つ い て |
About parsimmon of Ohno
大野町は、甘柿のなかで最も生産量が多いとされ、
甘柿の女王と呼ばれている「富有柿」を、おもに生産しています。
この「富有柿」の原産地は、大野町の近くの岐阜県瑞穂市だそうですが、大野町の(富有)柿が一番おいしいと評判高いようです。
〜富有柿について〜
富有柿は1857年に、瑞穂市(旧 本巣市)の小倉初衛さんが初めて栽培し、
その柿の出来が素晴らしく、最初は「居倉御所」と名付けられていました。
しかし、その名はその地名にちなんで名づけられたものであったため
品評会への出品を機に「富有」と「福寿」と思案した末に、「富有」と命名しました。
この大野町の柿は、そのままで売られることが普通ですが、
完熟したそれをワインにしたり、一般家庭では干し柿などにしたりして食されています。
また、柿には身体を冷やす作用があるため、食べすぎはよくないと言われています。
町内ではこのように、道端で柿を袋詰めして売っている光景をよく見かけます。
柿を畑で作っていらっしゃる農家の方は、少しキズがついて傷んでいるものを、こうして100円程度で売っています。
普通に買うよりも安いため、こうした道端で買っていく方も多いようです。
無人販売なので買う時にはちゃんとお金を払いましょうね^^
〜果宝柿〜
生産された富有柿の中でも、ある厳しい基準を満たした富有柿のみが「果宝柿」というブランド名が付きます。
その果宝柿になるための基準は以下の4つ。
@ | 袋掛けされた富有柿であること。 |
A | 大きさは4L・5L(直径10cm以上) |
B | 色はカラーチャート7(色が濃く、赤いもの) |
C | 甘さは糖度18を目標 |
この基準をクリアして、初めて「果宝柿」と呼べるのです。
上記の通り、直径は10cm以上もあるので、重さも350g以上もあります。
糸貫市にある選果場には、収穫時期になると1日おおよそ1万個の柿が運ばれてくるそうですが
その中で晴れて「果宝柿」となれるのは、1日にたったの20個前後です。
年によって豊作年かどうかは違いますが、
昨年2010年の「果宝柿」というブランド名が付く富有柿の予定数は150個でした。
また、お歳暮用の果宝柿の中で一番高値がついた最高級のものは
1個あたり2500円で販売されました。
〜柿・牡蠣まつり〜
大野町では、友好都市である北海道の北見市常呂町との交流として、
毎年11月に「柿・牡蠣まつり」を開催しています。
この祭りでは、大野町の柿と北見市常呂町の牡蠣の試食や、物産販売などを行っています。
今年は11月23日に、総合町民センター前で開催され、賑わいを見せました。
牡蠣は栄養補助食品に加工されるなど、栄養価が高く、「海のミルク」とも言われています。
どちらも美味しいカキなので、ぜひ行って試食してみてはどうでしょう。