
高富の土田健吉が作り出した品種です。
大粒の和栗と天津甘栗をかけあわせました。
通常の和栗より大粒で、甘みも強いのですが、鬼皮が厚いので剥きにくいのが難点です。
しかし、『一度、利平栗を食べると他の栗は食べられなくなるほどおいしい』といわれるほど甘みがあり、おいしいのです。
栗ご飯にすると、栗の味と香りがしっかりご飯とまざり何杯食べても飽きないほど。
お菓子に使っても、砂糖にはないさっぱりとした甘さで自然な味になります。
太平洋戦争で大半の利平栗は枯死してしまいましたが、1本だけ残り、それが原木となって広まったといわれています。
最近は全国各地(とくに関東近辺・熊本県)で栽培されています。
しかし、枯れやすく、害虫にも弱いので生産量は年々減少しています。
山県市では、『利平栗発祥の地』として栗をPRするため、
毎年10月第一日曜日は『ふるさと栗祭り』を開催しています。
100近く出店されるバザーでは栗おこわ・マロンフライ・マロンパイ・栗きんとんなど、
栗にちなんだおいしい料理やお菓子が販売されています。