九合の洞窟 くごうのどうくつ
場所:谷合
東海地方唯一、古代人が住んでいた石灰岩の鍾乳洞です。
縄文・弥生時代の土器や石器が多く出土し、住居跡だといわれています。
洞窟は、ほぼ正南の向きに開口しています。
入口は広く、奥へ進むにつれ狭く・低くなっていき、迷路のようにたくさんの通路があります。
メイン入口の主洞は幅15m・奥行き30m・高さ5mあり、その中央付近から西南へ向かう西小洞と
東へ向かう八畳洞と六畳洞、井戸と呼ばれる洞もあります。
考古学者の発掘調査が行われると、洞窟から縄文時代(1万年〜2千年前)、
弥生時代(紀元前200年〜紀元400年)などの土器の破片が出土しました。
他にも意思を加工して作られた打製石器、獣骨を加工したナイフなども見つかっています。
洞窟の周りは山や川があり、そこで狩りや採集などをしていたようです。
また、土器の文様・石器の作り方から、川を下ったり、山を越えたりして他の集落とも交流があったようです。
現在では子供たちの探検する遊び場・永い歴史を学ぶ場所として親しまれています。
洞窟の中に足を踏み入れると、縄文・弥生時代の人々の生活を思い浮かべることができます。